■屋号を決める
個人事業主になるという事は、起業であり自ら会社を持つことに等しいと思います。
先ず屋号を決めましょう。屋号とは社名と思って構いません。
何の事業を営んでいるのか分かりやすく、覚えやすく、ユニークな名前が良いと思います。
私の屋号、「システムサポートみらい」はIT系の事業である事が分かるよう、最初に「システム」を持ってきました。また、色々な方の力になりたいという思いから、「サポート」を続けました。
最後に「みらい」を入れたのは、「未来志向」を示したかったからです。
もちろん、ホームページを持ちたかったので、他の事業者と被らないよう、幾つも案を考えました。
その結果が「システムサポートみらい」です。少し平凡だったかなとも思いましたが、分かりやすい名前という点では良かったかなと思います。
今はホームページを持つのは当たり前の時代です。社名からドメイン名を決めなければなりません。アルファベットにした時のイメージも意識して名前を決められたら良いと思います。
■青色申告か否かを決める
年間の売上や経費を申告して、税金を納めるための「確定申告」の方法には、白色申告と青色申告の2種類があります。 青色申告は、白色申告よりも帳簿づけや確定申告の要件が厳しくなりますが、節税につながる特典などを受けることができます。青色申告というと何か面倒な気がしますが、会計ソフトを利用すると意外に簡単に申告書を作成できます。
青色で確定申告するためには、事前に税務署への申請が必要です。定められた期限内に「青色申告承認申請書」を提出します。開業日と申請期限の関係は以下の通りとなります。
1月1日~1月15日までに開業した場合 → その年の3月15日までが提出期限 (例:2016年1月5日に新規開業して、2016年3月5日に申請 → セーフ!)
1月16日以降に開業した場合 → 開業日から2ヶ月以内が提出期限 (例:2016年5月5日に新規開業して、2016年6月12日に申請 → セーフ!)
■税務署へ開業届などを提出する
屋号と申告方法が決まったら、開業届を税務署へ提出しにいきます。
基本的には事業所から最寄りの税務署が管轄の税務署になりますが、以下のページで所轄の税務署を調べることができます。
国税庁のホームページから開業届をダウンロード・印刷して持参することもできますが、開業届は税務署にも用意してあるので向こうへ行ってから記入するのでも構いません。 事前に開業届の書き方に目を通してから行くとスムーズです。
青色申告を選択したい方は税務署で開業届の用紙をもらう際に、「青色申告をしたいので青色申告の申請書もお願いします」と言えば、職員の方が青色申告申請書を用意してくれます。 こちらも事前に書き方に目を通してからいくと良いでしょう。
開業届(と青色申告申請書)を提出すれば、晴れて個人事業主となります。 これをもって個人事業の開業です。
■個人事業用の会計ソフトを用意
個人事業の経理は法人と比べると簡単なので、自分で帳簿づけをして自分で確定申告をすることができます。
その際に紙の帳簿を用意して売上や経費を書き込んでいく方法でも良いのですが、手書きではとても大変なので、個人事業用の会計ソフトを用意しましょう。
法人用の会計ソフトとは別に、個人事業の経理に特化した安価なソフトが販売されています。
こういった会計ソフトを使うことで日々の帳簿づけが簡単になり、そのまま確定申告で提出するための書類も自動作成されるので便利です。
私のお勧めはMFクラウド確定申告です。
無料プランもありますので、こちらで少し慣れてから有料プランに移行しても良いと思います。
ちなみに有料プランは月額800円からあります。