もう一度おさらいを含めて確定申告のコツを5つお伝えします。
その1 青色申告で申告しよう
特にフリーランスの人は青色申告したがらない傾向が強いそうです。
「青色申告をすると税務調査が入りやすい」と考える人がいるとのことですが、全くそんな事実はありません。
税務調査が入るのは「数字がおかしいから」です。
真面目に申告している人にはそう簡単に調査は入りません。
むしろ、青色申告をした方が良いことがあります。
それは、利益から65万円を差し引ける「特別控除」を適用することができるのです。
控除を受けることで、税金の負担が数万円単位で減るのです。
多少の手間があってもやった方がいいと思いませんか?
ちなみに私は、報酬から源泉徴収10%を引いた金額を受け取っていますが、今年は確定申告で10数万円戻ってきました。
その2 必要経費が何か確認しよう
必要経費が何であるか、よく確認しましょう。
この「必要」の定義は判断が難しいところですが、仕事に必要な費用であれば計上できるので
賢く活用することができれば税金を抑えることができます。
仕事で使う文具、パソコン等が経費になるのは誰もが分かりますが、仕事に履いていく靴、ジャケットも経費になります。ジョギングのシューズやスゥエットスーツは必要経費にはなりませんので、お間違えのないように。
その3 「発生」タイミングで計上しよう
売上や経費は「発生」したタイミングで計上する必要があります。
例えばクレジットカードを利用した場合は、経費が発生するタイミングと支払のタイミングがずれますが、あくまで発生のタイミングを元に確定申告を行います。
その4 白色申告でも帳簿の保存義務が
2014年1月以後は、白色申告であっても所得金額にかかわらず、記帳と帳簿書類の保存が必要になりました。
記帳は日々の合計金額をまとめて記載するなど、簡易な方法でも良いとされていますので、面倒ぐさらず、きちんと記載しましょう。
その5 経費を一部否認することも必要
「否認」と言うのは除外をするということです。
例えば、売上が500万円なのに300万円が交際費として計上されていた場合、それがたとえ事実だとしても、あまりの金額に税務署もこれはおかしいと感じます。
このような時は一部自分で否認をすることができます。
その交際費の20%を経費から一部否認として除外すると、経費として計上されるのは240万円。
経費としての計上は実質減ってしまうデメリットはあるのですが、税務署からは「ちゃんと考えて確定申告をしているんだな」という印象をもってもらえるのです。